カテゴリー: 思い出話

久しぶりに始まりの店へ@神楽坂

2020.3.24

先週の土曜日は営業前に、仲のいいお客様たちと神楽坂のビストロ『ル・クロ・モンマルトル』へ。

女将えいこにとっては、最初の就職先です。

写真は20年近く前のもの。

ベルギーから帰国して、大学は辞めることを決め、迷うことなくフランス料理のお店を選びました。

大学で栄養学を学ぼうとしたのは、フランス料理の世界び飛び込む勇気がなかったから。

職人の世界ってなんだか厳しそう、でも料理に携わる仕事がしたいなあ、という消極的な選択でした。

ひよってました(笑)

そんな理由で選んだ勉強が面白いわけもなく、(いや、これは言い訳か。面白くなるまで踏み込まなかった)あっという間に不登校に。

学校に出かけても途中下車して毎日遊んで、夜は居酒屋でバイト、という絵に描いたようなダメ大学生でした。

やっぱ、フランス料理やりたいんじゃん、じゃあもう、腹を決めて就職しちゃえと。

ル・クロ・モンマルトルは、パリのビストロ(が良かった時代の)を神楽坂に再現したお店。

キッシュやパテなどの基本的なラインナップと、ソムリエが選んだワインを合わせます。

今はなきオーナーデュランさんは、ホテルオークラの元ソムリエ(写真左)で、シェフは今も変わらずヨシさん。

写真の真ん中は、当時のスーシェフ哲朗さん。

今は、フランスボルドーの『L'exquis』というレストランを経営していて、ボルドーの日本人シェフとして知らない人が居ないほどの押しも押されもせぬ存在です。

えいこは、サービス要員として入社したので、デュランさんの部下ということに。

これが、良くも悪くも昔ながらのタイプで、口癖は『Il faut faire comme je dis, mais il ne faut pas faire comme je fais. (俺のゆうようににやれ、でも俺のやるようにはやるな)』。

誰よりも熱く、横暴で、酒飲みで、愛情に溢れたオヤジでした。

2年間、フランスに行くまで、何度も怒られて、怒って泣いて、たくさん学びました。




そんな学び舎へ、ビストロデコ のお客さんたちとランチに。

メニューは見覚えのあるものばかり、でしたが、内容は進化していました。

大好きなレバームースは、更に滑らかに、肉の火入れは更にしっとりと、付け合わせも更に相乗効果のあるものになっていました。

30年以上、味を変えずに進化させる、正に老舗の生き残り方を見ました。

そんなことを感じながら、ワインもしっかり飲んで、安定の良い具合に。

夜営業までに、酔いは冷めましたが、終盤ちょっと辛かったです(笑)




ビストロデコ は、25日(水)までお休みをいただいています!

26日(木)から、4月4日(土)まで休まず営業します。(29日は日曜ですが、営業します)

笹塚 ビストロデコ 女将えいこ  


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